
2020年の国勢調査によると、日本での一人暮らし世帯の数は、全世帯の約38%を占めています。1980年の国勢調査では19.8%であったため、約40年でほぼ倍増しました。さらに、国立社会保障・人口問題研究所のデータによると、この割合は2050年には44.3%に達すると予測されています。

とは言え、単身世帯が増えているにもかかわらず、「空室がなかなか埋まらない」と悩むオーナー様も多いのではないでしょうか。
「なぜ入居が決まらないのか?」
「築古物件でも選ばれるために何ができるのか?」
本記事では、単身者向けの1R・1K物件の空室対策として、有効だったアイデア事例をご紹介します。
■避けられがちな3点ユニットバスを改善
近年、単身者であっても敬遠されがちな3点ユニットバス。
かつては、限られた専有面積を有効活用できる設備として人気がありましたが、現在では家賃を低く設定しても入居が決まりにくい要因となっています。
しかし、限られた面積の1R・1Kでも工夫次第で3点ユニットバスの分離が可能です。
①アメリカンセパレート
トイレと洗面台が同じ空間にある間取りのアメリカンセパレート。浴室とトイレの分離だけでなく、独立洗面台の新設も実現できます。

②シャワーブース
シャワー派の単身者をターゲットに、思い切ってシャワーブースに入れ替えるのも一つの手です。

上記2部屋とも、浴室とトイレを分離したことで、家賃が1万円アップしたにも関わらず入居が決まりました。
■競合対策で他にはない特徴をプラス
エントランスのセキュリティが整っている築16年のマンションの10畳1Kのお部屋。内装もそれほど古さを感じないのですが、新築などの競合物件が増え、入居が決まるまでに時間がかかるようになっていました。
そこで、間延びして見える洋室を、新設した造作棚で緩やかに仕切り、ワンルームでありながらメリハリのある空間を実現。他物件との差別化を図りました。

こちらも、家賃2,000円アップし、施工後すぐに入居が決まりました。
■表装のコーディネートでイメージを一新
1Rの間取りに建具を1枚追加し、1Kに変更。それ以外は、壁・天井・床の表装コーディネートのみで部屋全体の印象を一新しました。

こちらのお部屋は、施工中に入居が決まりました。
いかがでしたでしょうか?
今回は、1R・1Kの空室対策として、リフォーム・リノベーションのアイデアを3つご紹介しました。
単身世帯の増加に伴い、今後も単身向け賃貸住宅のニーズは高まると考えられます。しかし、単身者のニーズを満たしていなければ、選ばれにくくなってしまいます。
所有されている物件に単身向けのお部屋がある場合は、ぜひ参考にしていただければと思います。